2013年4月23日 (火)
高校3年生 現代文特講 授業リポート①
高校3年生の選択教科「現代文特講」の授業が始まっています。この講座は、受験のために現代文の力を磨く講座です。選択制ということもあり、進路意識の大変高い生徒が履修してくれています。授業は50分ですが、大変高い集中度・モチベーションで参加してくれているので、担当者としては毎回授業に行くのが楽しみです。
今日の講座は山下勲氏の文章。近代は欲望肯定の時代であり、欲望肯定のための労働はともすれば人間性を欠落させるが、それも欲望肯定の一面である、という趣旨の文章です。受験の評論でつまずく点はいくつかあります。語彙・用語の難しさ、言い回し・表現の難しさ(抽象的表現を理解することの難しさ)、そして筆者の概念を理解することの難しさが主なものですが、大学入試では「客観問題」が主流の所もあるため、「選択肢に惑わされずに選択しきることの難しさ」にも生徒は直面します。
生徒がそういった入試に対応できるように、語彙力を高めること、抽象表現は必ずと言っていいほど言い換えがあるので、それに気づけるようにすること、本文に根拠を求める方法を伝達すること、一般常識を身に付けること、問題文や問題に慣れること等を主眼として現在、鋭意、努力中です。
定期的に「学習のヒント」も配信していく予定です。どうぞ参考にしてください。
何より、履修生の皆さん、一年間よろしくお願いします! 頑張りましょう!