2022年8月11日 (木)
【科学実験・プレゼンテーション講座@麻布大学(3日目)】
科学実験・プレゼンテーション講座は、3日目を迎えました。
◆まず、昨日から培養を始めたGFP遺伝子を導入した大腸菌の観察を行いました。
プレートは4種類作成し、恒温槽で一晩温めてあります。
(1)ベクターDNAなし、アンピシリンなし
(2)ベクターDNAなし、アンピシリンあり
→(2)はアンピシリンの効果により、大腸菌がいなくなる。(1)は大腸菌がただただ増える。
(3)ベクターDNAあり、アンピシリンあり
→ベクターDNAには、抽出したブロッコリーの遺伝子の他にアンピシリン耐性遺伝子が組み込まれている。これにより、ベクターDNAを取り込んだ大腸菌はアンピシリン存在下でもコロニーを形成することができる。
(4)ベクターDNAあり、アンピシリンあり、アラビノースあり
→アラビノースはGFP遺伝子の発現に必要な物質である。GFP遺伝子が発現していれば、ブラックライト(紫外線)を当てるとコロニーが発光する。
◆次に、ブロッコリーの遺伝子を導入した大腸菌の観察として、ブルーホワイトセレクションを行いました。
β-ガラクトシダーゼの遺伝子を切断しブロッコリーの遺伝子を組み入れると、β-ガラクトシダーゼの遺伝子は発現できなくなる。X-GALを大腸菌に加えた時、大腸菌のコロニーは、β-ガラクトシダーゼの遺伝子が発現すれば青く、発現しなければ白いままとなる。
→白くなること=ブロッコリーDNAが組み込まれたことの確認となる。
◆午後は、電気泳動の結果観察(結果をどう分析するかの練習)を行いました。
すべての班の結果を共有し分析することで、より理解を深めることができました。